アセスメント・教材研究開発室

研究室トピックス

研究会「自立した学習者を育てるために」

2012年09月19日 掲載
 アセスメント研究開発室

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開催日

2012年9月19日

会場

ベネッセコーポレーション東京本部(多摩)

内容

「心理学(学習方略研究)で明らかにされてきた「つまずきの原因」や「学習法の指導事例」、「学習法の利用傾向」についてご紹介をいただいた。

1.つまずきの原因
認知カウンセリング(学習相談)の事例を分析すると、つまずきの原因を「知識」「勉強方法」「勉強に対する考え方」の3つの問題に類型化できる。「学習で何がわかったか」を教訓として引き出しメモさせることが自立的な解決のカギになる。

2.学習法の指導事例
図表の利用や言語化による理解確認を促すための講座から、「なぜそうなるのかを説明できる」という理解の状態を目指すためには、テストや授業を変える必要があることが見えてきた。「求めよ」ではなく、「求め方を説明せよ」「解答例の誤りを指摘せよ」といった問による評価への転換が求められる。

3.学習法の利用傾向
5大学の学生の調査から、学習方略の使用傾向についての教科を超えた共通性や、学習者の方略の利用段階の存在などが見えてきた。学習法指導において方略の使用段階を考慮する必要性が示唆されている。

以上の講演を通して、学習スキルを育てるための方法について議論をした。

発表者

植阪 友理(東京大学大学院教育学研究科)

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