特集
Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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 『Between』会員メールアンケート

IRを教学に活用するための課題は?


メールアドレスを登録している会員の皆様にメールでアンケートを送り、特集のテーマである
IR(Institutional Research)の認知や、教育力向上に生かすための課題などについて回答してもらった。

IRの認知度と日本語訳

 「大学におけるIRのことをどの程度ご存じですか」という質問に対し、「知っている(よく+まあ)」と回答した割合は52.9%で、「知らない(あまり+まったく)」をやや上回った。しかし、「よく知っている」のは2割に満たず、IRに対する認知が浸透しているとはいえない。
 今のところIRには適切な日本語訳がない。認知度アップにつながる訳語の提案を求めたところ、バラエティに富んだアイデアが出された。“Research”をそのまま訳した「調査」という言葉を含んだものが多かった。「IRのままでいいのではないか」という意見も2件あった。

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専門組織・人材と共通認識が必要

 「IR専門の組織は必要だと思いますか」に対しては、「思う(とても+まあ)」が圧倒的に多く、4分の3近くを占めた。「教学の質向上のためにIRは生かされると思いますか」に対する「思う(とても+まあ)」の割合が64.7%だったことと併せて考えると、IRに取り組む必要性を感じている教職員が多いことが分かる。
 IRを教育の質向上に生かすために必要なことは何だろうか。自由記述の回答では、右表のような意見が見られた。「専門組織・体制の確立」「専門知識を持つ人材」を必要とする声が最も多かった。次いで、「共通認識」「周知徹底」などが挙がり、IRのための組織・仕組みづくりの必要性が明らかになった。

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※2008年11月実施、有効回答数51(教員18・職員33)。

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