学士課程教育体系化のステップ

Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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学士課程教育体系化の5つのステップ

 学士課程教育の体系化は次の5つのステップで進めていくとよい(図表)。第1ステップでは、めざすべき人材像を策定する。三角形の頂点を定める作業となる。第2ステップでは、DPを策定する。三角形の頂点と底辺の間に、卒業までに学生が到達することを期待されている水準線(到達目標)を引く作業となる。第3ステップでは、APの策定もしくは見直しを行う。三角形の底辺を定める、もしくは定め直す作業である。第4ステップでは、CPを策定する。底辺を水準線までどのように引き上げるかについての戦略を記す。最後の第5ステップでは、これらの作業がうまく機能しているかどうかを判断するために、カリキュラム評価手法を策定する。
 愛媛大学では、2007年度から3年をかけてこうした一連の取り組みを進めてきた。1年目は第1ステップから第4ステップの前半まで、2年目は第4ステップの後半、3年目は第5ステップというスケジュールである。より短期間で仕上げることも可能であろうが、組織構成員が内容を十分に理解したうえで納得できる成果を生み出すためには、一定程度の時間をかける必要がある。

図表:学士課程教育体系化の5つのステップ

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