ライナンくんの主な活動は、上南戦の広報と応援だ。初年度の2009年、開催前の5月に、課外活動でキャンパスを移動する学生用のシャトルバスにライナンくんを描いた。開催に備えて、Tシャツやタオルなどのオリジナルグッズを制作し、その販売や学内の大会告知イベントに、着ぐるみを登場させた。
そして迎えた大会初日。国立代々木競技場で開催されたオープニングゲームの男子バスケットボールの試合は、オリジナルグッズを手にする観客で溢れかえった。ここでも、ライナンくんの着ぐるみが登場し、応援席の手拍子をあおるなど、会場を大いに盛り上げた。
学長室の担当者は「例年に比べてにぎわった。ライナンくんが開催前に学生と交流の場を持ったことにより、ライナンくん=上南戦のイメージが定着し、例年よりも上南戦への興味を引き出せたのではないか」と振り返る。上南戦と同時開催した合同進学相談会に訪れた高校生の間でも、「ライナンくんのグッズが欲しい!」と好評を得た。
2010年の大会は、地元・名古屋で開催したこともあり、多くの卒業生が来場。卒業生からも人気を得たライナンくんは、応援席の気持ちをひとつにまとめて、見事、南山大学を総合優勝に導いた。 |