ベネッセ教育総合研究所
特集 自学自習力の育成
森本 卓幸
三重県立川越高校
森本 卓幸
Morimoto Takayuki
教職歴18年目。同校に赴任して6年目。1学年主任。「学校生活に前向きに取り組む『目の輝いた生徒』を育てたい」

近藤 健
三重県立川越高校
近藤 健
Kondo Ken
教職歴16年目。同校に赴任して12年目。総合学習委員長。「他者に発信するだけでなく、他者に気配りができる生徒を育てたい」

大杉 昇
三重県立川越高校
大杉 昇
Osugi Noboru
教職歴15年目。同校に赴任して6年目。進路指導主任。「志を持って、その志をしっかり達成できるような生徒を育てたい」

四倉 俊昭
三重県立川越高校
四倉 俊昭
Yotsukura Toshiaki
教職歴14年目。同校に赴任して10年目。2学年進路担当。「将来の道を自ら切り開いていける、ファイトに溢れた生徒を育てたい」

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生徒を自律的な学習へ向かわせる動機づけ手法
三重県立川越高校

教師の努力だけではこれ以上の伸びは難しいと感じた
 川越高校は、毎年コンスタントに150名前後の国公立大合格者が輩出する、三重県内でも有数の公立進学校である。しかし、同校が創立されたのはわずか19年前のこと。短期間でこれだけの実績を上げた背景には、教師たちが徹底して生徒に手を掛ける指導を行ってきたことが挙げられる。夜遅くまで生徒の個別質問に対応する「くっつき学習」、休み時間や放課後に頻繁に実施される個人面談などは、今や県内外に広く知られるようになった。
 だが、同校の1学年主任を務める森本卓幸先生は、数年前から教師が徹底して手を掛けるだけでは生徒の伸びにも限界があると感じ始めたという。
 「『受験は団体戦』というスローガンを掲げ、集団指導体制を強化してきた本校ですが、完全週5日制の実施、03年度新課程への移行といった情勢の中で、教師が頑張るだけではこれ以上の成果を出すのは難しいと感じるようになりました。そこで、数年前から本校では、生徒の学ぶ意欲の喚起という観点から、取り組みの見直しや体系化を再度考えるようになりました」
 では、同校では実際にどのように生徒の学習モチベーションを喚起しているのだろうか。以下で取り組みのポイントを整理してみたい。


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