ベネッセ教育総合研究所
VIEW'S REPORT 中高6か年指導のポイントを探る
川福基之

國學院大學久我山中学高校校長
川福基之

Kawafuku Motoyuki
教職歴40年目。国語担当。「努力あっての向上、そして学ぶことの楽しい学校生活であってほしい」

今井寛人

國學院大學久我山中学高校
今井寛人
Imai Hiroto
教職歴29年目。教務部長。数学担当。「人、自然、学問との出会いで感動できる人は必ず伸びていきます」

和中正太

國學院大學久我山中学高校
和中正太
Wanaka Shota
教職歴25年目。男子中期課程主任。地歴担当。「何事にも一生懸命取り組み、感動を大切にしたい」

國清英明

國學院大學久我山中学高校
國清英明
Kunikiyo Hideaki
教職歴25年目。女子中期課程主任。数学担当。「無駄と思うことでも、できる限り努力してほしいですね」

三戸治彦

國學院大學久我山中学高校
三戸治彦
Mito Haruhiko
教職歴18年目。女子進路指導部主任。数学担当。「他人のことも大切にできる生徒を育てたいですね」

形態 ● 併設型中高一貫校/男女別学
学年規模 ● 中学…男子部約200名・女子部約120名 高校…男子部約300名・女子部約150名(高校定員に対する内部進学率は男子部約7割弱、女子部約8割)
学校概略 ● 創立60年。当初は男子高校として開学。85年より男子部を、91年より女子部を中高一貫化。
04年度入試実績 ● 国公立大には東京大5名、京都大2名、一橋大3名、東京都立大9名など57名。私立大には早慶上智113名など延べ880名(國學院大への内部進学44名を含む)。
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事例1
「課程制」の導入により中高接続時の課題解決を図る
東京・私立 國學院大學久我山中学高校


「中だるみ」の時期をいかに乗り越えさせるか
 中学校、高校に限らず「中だるみ」の時期をいかに乗り越えるかは、共通のテーマと言える。特に中高一貫校は6年という長い教育スパンがあるだけに、中だるみは3年制の高校以上に大きな課題だ。國學院大學久我山中学高校も、そうした悩みを抱える中高一貫校の一つである。
 同校は東京都区内にある男女別学の中高一貫校。國學院大の付属校ではあるが、同大への進学者は卒業生の内約1割で、卒業生の多くが国公立大や他の難関私立大へと進む進学校である。中だるみに対する問題意識は、「20年前に中高一貫の体制を整えて以来、ずっと抱えている問題」だと教務部長の今井寛人先生は指摘する。
 かつては、中3から高1のブリッジングの段階で緊張感を持たせるために進学判定テストを実施した時期もあった。しかし、1回の判定テストの結果だけで高校への進学の可否を判断するわけにもいかないため、どうしてもシビアな試験にはなりにくい。試験という目標を掲げ、生徒の意識を高める方法は十分な効果を上げなかったという。


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