特集 「学校力」を考える(1) 学び高める「指導力」


大分県立大分舞鶴高校

2006年に創立56周年を迎える。県下有数の普通科・理数科進学校であると共に、ラグビー部は全国大会出場44回(優勝1回、準優勝3回)、カヌー部は1994年より毎年世界大会・日本代表選手が輩出する強豪。05年度にSSHに指定され、科学的探究力の涵養に力を入れている。

設立● 1951(昭和26)年

形態●全日制/普通科・理数科/共学

生徒数(1学年)●約400名

05年度進路実績●国公立大には東京大1名、京都大1名、九州大9名、大分大、大分県立看護科学大など、242名が合格。私立大には慶應義塾大、早稲田大、立命館大、関西学院大、福岡大など、延べ370名が合格。

所在地●大分県大分市今津留1-19-1

TEL●097-558-2268

WEB PAGE●http://oitamaizuru-h.
oita-ed.jp/


大鳥秀峰

▲大分県立大分舞鶴高校

大鳥秀峰

Otori Shuhou

教職歴24年目。大分舞鶴高校に赴任して3年目。進路指導主任。「人間関係を大切にする生徒を育てていきたいです」

岡ア久

▲大分県立大分舞鶴高校

久保田圭二

Kubota Keiji

教職歴19年目。大分舞鶴高校に赴任して4年目。3学年主任。「生徒と共に感動し、共に成長し続ける教師でありたいですね」

※本文中のプロフィールはすべて取材時(06年3月)のものです
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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【学校事例1】


大分県立大分舞鶴高校

主任のリーダーシップが学校全体の指導力向上を生み出す

教師の意識改革を掲げ、次々と新しい活動に取り組む大分舞鶴高校。
活動の目的を明確化し、すべての教師が共有することで、活動の効果は
徐々に表れているが、その裏には主任クラスの強力なリーダーシップがあった。

指導力向上は教育力の向上を狙う県全体の課題

 「指導力向上に必要なのは、何よりもまず教師の意識改革です」
  大分舞鶴高校の足立一馬校長は、断言する。大分舞鶴高校は例年200名以上の国公立大合格者が輩出する、県内有数の進学校だ。「厳しい受験教育を通して人間的にも成長してもらいたい」と、学習指導の充実を図ってきた。一方、県レベルで共有する「教育力の低下」への危機感がある。04年まで教育審議監として高校改革を主導した足立校長は次のように語る。
  「大分県は教育熱の高い県として知られていましたが、現在は思うような実績を残せていません。教育力の底上げは、県全体で取り組むべき課題であり、県のトップ校の一つとしての本校の責務でもあると考えています」
  更に、南雅量教頭は「量と質の両輪教育が今の大分に必要」と強調し、「高い指導スキルを持つ教師が、生徒と授業などで真剣勝負する時間をいかに長くつくれるかが、学力向上の鍵だと思います」と熱く語る。


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