生きたデータの見せ方・つくり方 1年生初めての模試前後の意識付け
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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教師の思い、メッセージを生徒に効果的に伝える!
生きたデータの見せ方・つくり方

1年生初めての模試前後の意識付け

高校に入学して3か月ほど経つと、多くの1年生は初めての全国模試を経験する。模試受験前後の効果的な情報発信で、生徒の学習意欲を向上させたい。

※データは、高校の先生方へのヒアリングを基に編集部が作成したサンプルです。
CASE1 模試受験前の意識付け
『VIEW21』編集部ヒアリング結果より
図
※上記の加工可能な資料がダウンロードできます
■模試と定期テストの違い Excelダウンロード(16KB)
データ作成・加工の POINT
(1)は、06年度センター試験の現役志願者数と進研模試受験者数(05年度1年生7月)を比較したものである。受験者数から、模試は全国規模の競い合いの場であり、入試を実感するのにふさわしい機会であることを生徒に理解させたい。(2)のように模試と定期テストの目的や出題範囲などの違いを最初に整理しておくのも有効だ。ただし、違いを強調しすぎて定期テストがおろそかにならないよう、定期テストと模試で求められる力は、決してかけ離れたものではないということを事前に強調しておくことが大切だ。
プラスαの一工夫
1年生1学期の模試受験の意義を訴える
1年生1学期の模試は、生徒の学習スタイルを「授業・家庭学習重視型」に定着させるために活用したい。模試の前には、「家庭学習を充実させ、授業にしっかり取り組めば結果はついてくる」ことを、確実に理解させる。高校生らしい学習習慣を身に付けさせるためのメッセージを生徒に投げかけたい。入学直後に学習合宿を行う学校なら、その機会に模試の過去問を配れば模試への意識が高まるだろう。
保護者に対する模試の説明も必要
この時期の模試は、生徒にとって学習習慣の見直しの機会となることを、保護者にも伝えたい。学年通信などを通じて、模試の成績に一喜一憂せず「家庭学習と授業を中心とした高校型の学習」を身に付けることが重要だと訴えたい。

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