生きたデータの見せ方・つくり方 1年生冬休み前の意識付け
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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教師の思い、メッセージを生徒に効果的に伝える!
生きたデータの見せ方・つくり方

1年生冬休み前の意識付け

高校生活にも慣れ、夏休み以来の長期休暇を目前にしたこの時期。学習習慣、生活習慣の確立を徹底するため、データを活用した指導について考えてみたい。

※データは、高校の先生方へのヒアリングを基に編集部が作成したサンプルです。
CASE1 模試結果から課題を明確にする
『VIEW21』編集部ヒアリング結果より
図1
データ作成・加工の POINT
冬休みの自学自習を有意義なものとするため、高1生には、模試結果を生かしてやるべきことを伝えたい。(1)は、模試の各問題が教科書の範囲から出ていることを説明するもので、模試(そして、入試)は普段の学習の延長線上にあることを生徒に理解させるものである。また(2)のように、ケアレスミスがなければ解けていた問題などをチェックさせ、それらが正解できていれば何点だったかを確認させる。この作業から、模試が日頃の学習活動と連動していることを意識付けることができると共に、復習することの大切さが伝わるだろう。
プラスαの一工夫
答案を確認することで生徒の弱点を詳細に把握
模試では、生徒の関心は成績結果(点数や偏差値、順位)ばかりに向きがちだ。そこで、面談などで、問題や答案を見ながら、生徒とこれまでの学習の取り組みを振り返ってはどうだろうか。テスト時の緊張感やテスト後の反省も鮮明に蘇るばかりか、どこでどのような間違いをしているか、より詳細に弱点を共有することで、今後の具体的な学習計画に発展しやすくなる。
模試ノートの活用を習慣づける
模試を受けっ放しにしないように、この時期から模試ノートを作成させ、復習を徹底させたい。ノートのチェックは、生徒同士で行わせれば担任の負担を軽減できる。ほかの生徒の復習の仕方や頑張りなどを見ることで、生徒の意識も更に向上するだろう。

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