指導変革の軌跡 愛知県・私立一宮女子高校
愛知県・私立一宮女子高校

愛知県・私立一宮女子高校

2003年度に「幸せの実現」を教育目標に据え、学校改革に着手。朝読書や昼休みを利用した反復学習、クラス対抗の学習コンクールなどを導入し学力伸張を目指す。部活動は高校総体4回出場のソフトボール部、国体準優勝の弓道部などを擁する。

設立●1941(昭和16)年

形態●全日制/普通科・情報会計科・家政科・食物調理科/女子校

生徒数(1学年)●約240名

07年度進路実績●4年制大には、大妻女子大、聖心女子大、大東文化大、東京農業大、武蔵野美術大、愛知学院大、愛知淑徳大、金城学院大、中京大、名古屋学院大、名城大、近畿大など延べ115名が合格。

住所●愛知県一宮市日光町6-1

TEL●0586-45-2102

WEB PAGE●http://www.joshi-ko.
ichinomiya.ac.jp/


青山勇樹

▲一宮女子高校教頭

青山勇樹

Aoyama Yuki

教職歴22年目。同校に赴任して6年目。「どうしたら幸せになれるのかを生涯考え続けられる生徒を育てたい」

鵜飼保年

▲一宮女子高校

鵜飼保年

Ukai Yasutoshi

教職歴22年目。同校に赴任して5年目。教務課長。「生徒には常に、素直で明るくまじめであってほしい」

近藤良俊

▲一宮女子高校

近藤良俊

Kondo Yoshitoshi

教職歴22年目。同校に赴任して2年目。進路指導主事。「常に前を向いて生きていける生徒を育てたい」


VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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指導変革の軌跡94


愛知県・私立一宮女子高校「進路観醸成」

※一宮女子高校は2008年4月、 校名を修文女子高校に変更予定

考える力を身につけ「幸せ」を追求し続ける生徒を育てる

● 実践のポイント
教育目標に「幸せの実現」を据え、生徒と教師が教育哲学を共有
論理力の養成と哲学の授業の導入により、「幸せ」について考える力を身につけさせる
行事運営や教科指導のノウハウを共有し、教師同士の共通理解と指導力向上を図る

「幸せの追求」を教育理念に掲げ学校改革を始める

 「どう生きていけば、幸せになれるのか」というテーマは、多くの学校・教師が根底に持つ目標ではないだろうか。そうした教育の根源的な命題に挑んでいるのが、一宮女子高校だ。
 同校が「幸せの追求」を教育理念として打ち出し、学校改革に着手したのは2003年のことだった。多くの高校が生き残りをかけた改革を進める中、同校も方向性を明確にし、新たな学校像を打ち出す必要に迫られていた。ただ、同校には「単に進学実績を上げようという発想はなかった」と、青山勇樹教頭は話す。
 「学校によって校訓、教育方針はさまざまですが、突き詰めて考えれば、究極の教育目標は、『幸せ』になれる力を生徒にいかに身につけさせるかということではないでしょうか。地面に字を書いて教えていたものが黒板に変わり、そしてコンピュータへと手法は変化しても、『幸せの追求』は千年前も千年後も決して揺るがない教育の本質です。根源的な教育理念をストレートに打ち出し、生徒と教師が共有できる学校にすることで、本校の個性をアピールしたいと考えました」


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