生きたデータの見せ方・つくり方 2年生を受験生にする「3年0学期」の意識付け
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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生きたデータの見せ方・つくり方

2年生を受験生にする「3年0学期」の意識付け

入試シーズンを迎える一方で、2年生にとっては学習意欲が低下し、中だるみをしやすい3学期。生徒の意識を高め、自立した受験生を育てる指導を考える。

※データは、高校の先生方へのヒアリングを基に編集部が作成したサンプルです。
目標1 受験に向けた学習の仕方を習得させる
『VIEW21』編集部ヒアリング結果より
図1
※上記の加工可能な資料がダウンロードできます
■理想の1日記入シート Excelダウンロード(18KB)
■家庭学習状況を見る際のポイント Excelダウンロード(17KB)
*『学習の記録(生活時間帯併記型)』は2007年10月号の生きたデータの見せ方・つくり方ページにあります。
データ作成・加工の POINT
3年生の受験の様子を見せ、「1年後は自分たちだ」と強く認識させることは重要である。しかし、生徒の意識は簡単に変わるものではなく、学習面で中だるみをする生徒も少なくない。そこで、(1)のような学習記録を運用し、生徒に学習プランを立案・実践させ、進路実現に向けて確立すべき生活のリズムを確認させる。意識付けの節目となる行事が少ない分、日常の学習活動で達成感を与えるようにしたい。この時期の取り組みは、特に部活動引退後の3年生の夏以降の伸びに大きくかかわってくるはずだ。
プラスαの一工夫
良い学習法はフィードバックする
1〜2週間分の生徒の学習記録を集約し、担任から見て好例となる学習法をHRやクラス・学年通信を通して生徒にフィードバックする。取り上げられた生徒は、自分の学習法に自信を持つことができ、ほかの生徒にとっては具体的な学習計画の立て方の参考になるだろう。
理科、地歴を学習させる
理科、地歴の学習は、まだ先になってからでもよいと考えている生徒は少なくない。しかし、受験に向けて、5教科を学習する際の自分なりの進め方を模索する機会を与え、理科、地歴が得意な生徒には学習のモチベーションを高める材料とするためにも、理科、地歴の計画的な学習を文理に応じて指導することも視野に入れたい。

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