生きたデータの見せ方・つくり方 1年生を高校生にする意識付け
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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教師の思い、メッセージを生徒に効果的に伝える!
生きたデータの見せ方・つくり方

1年生を高校生にする意識付け

指導の重要性

生徒にとって高校生活のスタートは、新たな自分づくりに挑戦できるチャンスである。一新された環境と高いモチベーションを生かし、プラス思考でこれからの高校生活に臨もうという意識を生徒に持たせることが重要になる。だが、「高校は中学校とは違う」と危機感を抱かせるだけでは、生徒はどう動けばよいかがわからない。生徒が高校生としての実感や達成感を味わうことができるようにさまざまな取り組みを用意したい。

※データは、高校の先生方へのヒアリングを基に編集部が作成したサンプルです。
目標1 生活・学習スタイルを見直す
『VIEW21』編集部ヒアリング結果より
図1
※上記の加工可能な資料がダウンロードできます
■修正すべき生活・学習スタイルとその解決法 Excelダウンロード(24KB)
データ作成・加工の POINT
新入生をいち早く「中学生から高校生に変える」ことは、学校現場では大きな課題の1つである。この時期は、生徒の3年間を決定づけるといっても過言ではない時期であるからだ。生徒自身にも「中学生と高校生は何が違うのか」を理解させることが重要であろう。(1)のように、1年次にありがちな生活・学習スタイルを提示し、具体的にどのように変えればよいか、そのためには何をしていけばよいかを先輩の声で説明することで、高校生らしい生活スタイルを考えるきっかけになるだろう。
プラスαの一工夫
解決策をグループで検討させる
修正すべき生活・学習スタイルを提示したときに、まず生徒に解決法を考えさせて、その後、先輩の体験を紹介する方法もある。LHRで生徒をグループに分け、どうすれば高校生らしい生活が実現するか、アイデアを述べ合うことを通して、高校生活を前向きに考えるクラスの雰囲気を醸成する。
テスト、授業の質を教科担任団で検討する
定期テストや小テストは高校の学習レベルと高校生活の過ごし方を考える機会である。特に定期テストが、試験前のわずかな勉強で高得点が取れるものだと、「高校では毎日の予習・復習が不可欠」の言葉も生徒には説得力を持たない。学習習慣を定着させるためのテストの在り方や予習・復習の徹底など、教科担任団で連携を図りたい。

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