生きたデータの見せ方・つくり方 1年生春休み前後の学習意識の向上
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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教師の思い、メッセージを生徒に効果的に伝える!
生きたデータの見せ方・つくり方

1年生春休み前後の学習意識の向上

指導の重要性

さまざまな業務が山積し、じっくりと生徒に向き合う時間が確保しにくい3月。この時期では特に、教師の負担にならずに、生徒を学習に向かわせ、進路意識を醸成させる指導が求められる。中でも、低学年指導の一区切りとなる1年生春休みは、学習習慣の見直しをはじめとする、高校生活の仕切り直しの機会として重要である。高いモチベーションを保って高2の1年をスタートさせるためのこの時期の指導について考えていく。

※データは、高校の先生方へのヒアリングを基に編集部が作成したサンプルです。
目標1:アンケートを有効活用する
『VIEW21』編集部ヒアリング結果より
図
※上記の加工可能な資料がダウンロードできます
■1年間の振り返りアンケート Wordダウンロード(31KB)
■3年生に聞いておきたい質問一覧 Wordダウンロード(33KB)
データ作成・加工の POINT
1年生の3月は、高校入試の準備、指導要録作成などさまざまな業務があり、生徒に向き合う時間がどうしても減ってしまう時期だ。一方で、指導要録作成のために、生徒にアンケートなどを実施している高校も多いが、活用が十分でない場合もあるようだ。せっかくのアンケートを生かすために、(1)のような項目を追加して調査すれば、次年度の学年への有効な引き継ぎ資料になるだろう。また、3年生が卒業する前に、(2)などの項目でアンケートを取っておけば、「卒業生の声」として、今後、あらゆる場面で意識付けに生かせる。
プラスαの一工夫
振り返りアンケートを学年全体で実施する
振り返りアンケートは、個々のクラスで実施するのではなく、学年全体で実施する方がより効果的だ。質問項目も統一した上で新担任に渡せば、生徒把握の資料になる。また、生徒に記入させる際は、「このアンケートは2年生になったときの担任に渡す」と伝え、2年生になることをいち早く意識付けるとよいだろう。
生徒が知りたいことを3年生に聞く
3年生にアンケートを取る際、1、2年生に「どんなことが知りたいか」を確認しておくとよい。「塾には行った方がよいか」「数学の苦手な人向けのオススメ問題集は」といった質問も挙がるだろうが、それは1、2年生の抱える課題を明らかにする材料にもなる。

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