未来をつくる大学の研究室　22
最先端の研究を大学の先生が誌上講義！

大阪大 社会経済研究所 行動経済学研究センター　大竹文雄研究室
複雑な人間心理が引き起こす
経済活動を合理的に解明

伝統的な経済学は、企業や消費者の合理的思考を前提として、さまざまなモデルを構築してきた。しかし、バブル崩壊やサブプライムローン問題といった経済問題の背景には、合理性だけでは説明できない複雑な人間心理がある。行動経済学は、人間の非合理性にもスポットを当てて経済現象を解明する新しい経済分野だ。グローバルＣＯＥプログラム「人間行動と社会経済のダイナミクス」拠点リーダーでもある大阪大社会経済研究所の大竹文雄教授に、研究成果と社会への応用について聞いた。