「データで考える子どもの世界」
大学生の学習・生活実態調査報告書
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居住形態、通学時間

 居住形態では「自宅」が58.1%と最も多く、次いで「一人暮らし」37.1%、「大学の寮」2.3%、「大学以外の寮」0.9%であった。また大学への通学時間(片道)の平均は55.8分であるが、居住形態別にみると「自宅」77.2分、「一人暮らし」24.8分であり、その差は52.4分であった。

Q
●現在のあなたのお住まいについて、あてはまるもの1つをお選びください。
●大学への通学時間(片道)について、あてはまるもの1つをお選びください。
 居住形態についてたずねた結果を図2-2-6に示したが、「自宅」が58.1%と最も多く、次いで「一人暮らし」(37.1%)、「大学の寮」(2.3%)、「大学以外の寮」(0.9%)であった。
図2−2−6 居住形態(全体)
 さらに性別での違いを表2-2-16に示したが、「自宅」では女子61.6%>男子55.8%と女子の比率が高かった。一方、「一人暮らし」では男子39.4%>女子33.7%と男子の比率が高かった。このような背景として、受験する大学・学部を決める際に重視した点でみると、「自宅から通えること」(女子39.5%>男子29.1%)であり*1、男子に比べ女子は一人暮らしよりも自宅から通えることが大学選択基準の1つとなっていることが考えられる。
  • *1 第1章第2節「受験する大学・学部決定の際に重視した点」(図1−2−12)を参照。
表2−2−16 居住形態(全体・性別)
 次に大学への通学時間(片道)について図2-2-7に示したが、「15分以内」が27.6%と最も多く、次いで「60分以内」が15.4%、「30分以内」が14.0%であった。さらに居住形態別での通学時間の平均と分布状況を表2-2-17に示した。サンプル数の多い「自宅」「一人暮らし」を中心にみると、平均時間では「自宅」が77.2分、「一人暮らし」が24.8分であり、その差は52.4分であった。また分布状況の「15分以内」「30分以内」の合算をみると、「自宅」(12.2%)、「一人暮らし」(84.9%)であった。居住形態により保護者の経済的な負担が異なる*2が、一方で経済的な負担が少ない「自宅からの通学」は生活時間に占める通学時間の比率が高まることが確認できる。
  • *2 第2章第2節「大学生の1ヵ月の収入」(表2−2−19)を参照。
図2−2−7 大学への通学時間:片道(全体)
表2−2−17 大学への通学時間:片道(全体・居住形態別)
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