「データで考える子どもの世界」
大学生の学習・生活実態調査報告書
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大学生の1ヵ月の収入

 大学生の1ヵ月の総収入の平均は8.4万円であった。居住形態別でみると、「自宅」が6.5万円、「一人暮らし」が11.3万円と両者の間で5万円程度の差がみられた。なお「奨学金」の支給を受けていない大学生が7割を超えている。

Q
あなたの1ヵ月の収入をお答えください。ない場合は「0」とお答えください。
 大学生の1ヵ月の総収入について図2-2-8に示した。最も多い回答は「6万円以下」で17.4%であり、次いで「8万円以下」(14.3%)、「10万円以下」(13.6%)、「2万円以下」(13.2%)が続き、平均は8.4万円であった。
図2−2−8 大学生の1ヵ月の総収入(全体)
 さらに居住形態別での1ヵ月の総収入の平均を表2-2-18に示したが、サンプル数の多い「自宅」と「一人暮らし」をみてみると、「自宅」が6.5万円、「一人暮らし」が11.3万円と両者の間には5万円程度差があることがわかる。
表2−2−18 大学生の1ヵ月の総収入:平均(全体・居住形態別)
 また大学生の1ヵ月の収入源について、「保護者などから」「奨学金」「アルバイト」「その他」の4つの項目を示し、どの程度の収入があるかについてたずねた。図2-2-9でみると、「保護者などから」では「0万円」(37.3%)、「1万円」(15.1%)が多かった。「奨学金」では「0万円」(70.1%)、「5万円」(12.7%)が多く、「アルバイト」も「0万円」(37.0%)、「5万円」(12.7%)が多かった。奨学金の支給を受けていない大学生が7割を超えることから、収入源として保護者かアルバイトのいずれかに依存せざるをえない大学生が多いことがうかがえる。
図2−2−9 大学生の1ヵ月の収入:項目別(全体)
 そこで居住形態別に先に述べた4項目別での収入金額の平均を表2-2-19に示した。こちらもサンプル数の多い「自宅」と「一人暮らし」でみてみると、「保護者などから」は「一人暮らし」で多く(「一人暮らし」5.7万円>「全体」2.9万円>「自宅」1.0万円)、また「奨学金」も「一人暮らし」で多い結果となった(「一人暮らし」2.6万円>「全体」2.0万円>「自宅」1.5万円)。しかし、「アルバイト」に関しては「自宅」のほうが「一人暮らし」に比べてやや多かった(「自宅」3.7万円>「全体」3.3万円>「一人暮らし」2.8万円)。
表2−2−19 大学生の1ヵ月の収入:項目別平均(全体・居住形態別)
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