低学年からの学びと指導 幼小接続をスムーズに
VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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新連載

低学年からの学びと指導

幼小接続をスムーズに

幼小接続の段差をなくし、「小1プロブレム」を克服するには、幼稚園・小学校が相互の教育を理解することが不可欠である。課題の所在をベネッセの調査データによって明らかにすると共に、京都市の実践を紹介する。

【実態把握】

「第1回幼児教育・保育についての基本調査(幼稚園編)」より

幼小のギャップを埋める余地
まずは指導要録や教員交流から

 ベネッセ次世代育成研究所は、全国の国公私立幼稚園を対象に調査を行った。その結果、指導要録(写しまたは抄本)の小学校への送付や、幼小教員の交流など、幼稚園と小学校の接続に課題があることがわかった。特に、幼稚園全体の約6割を占める私立幼稚園は、国公立に比べ、小学校との交流が少ないこともわかった。最近は「小1プロブレム」(注1)などの課題に対応するため、低学年の指導を考える上で幼小接続に対する関心が高まっている。
  P.2以降では、幼小の教員に互いの教育現場を体験させる京都市の取り組みを紹介する。

注1 基本的生活習慣や集団生活のルールが身についていない児童などにより、授業が成立しない状況を指す

図1
図2
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図3
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図4
図5
図6
◎図1〜6出典
「第1回 幼児教育・保育についての基本調査(幼稚園編)」
◎調査方法
郵送法(自記式アンケートを郵送により配布・回収)
◎調査時期
2007年6月
◎調査対象
全国の園児数30人以上(一部、園児数不明の園も含む)の国公私立幼稚園の園長・副園長(教頭)・主任の先生(1園につき1名が回答)
◎有効回答数
国公立401、私立1,203

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