つながる学校と家庭の学び

秋田県大館市立扇田小学校

◎1874(明治7)年創立。大館市が経済産業省の「民間活用型地域活性化プロジェクト」の指定地域になったのを機に、キャリア教育を始める。2008年から独自のキャリア教育計画を推進している。

 

校長◎米澤喜一郎先生
児童数◎251人
学級数◎11学級(うち特別支援学級2)
所在地◎
〒018-5701 秋田県大館市比内町扇田字白砂131
TEL:0186-55-0043
URL:http://academic4.
plala.or.jp/ougita/


宮野田鶴子

大館市立扇田小学校

宮野田鶴子

Miyano Tazuko
教務主任

津谷 徹

大館市立扇田小学校

津谷 徹

Tsuya Tohru
5学年担任、「夢育てプロジェクト」チーフ

VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
   PAGE 1/5 次ページ

つながる学校と家庭の学び

学校・家庭・地域が
一体で行うキャリア教育

秋田県大館市立扇田(おうぎた)小学校
大館市立扇田小学校のキャリア教育は、子どもに夢を持たせるところから始まる。
そして、夢の実現のために、学校と家庭それぞれでの目標を立てる。
教師と保護者双方の励ましを得ることによって、子どもたちは日常生活の中で夢への努力を続けている。

主体的な努力を促すため独自のキャリア教育を開始

 大館市立扇田小学校では、全学年でキャリア教育に取り組む。1、2年生は生活科、3年生以上は「総合的な学習の時間」(以下、総合学習)で主に行う。学年が上がるにつれてキャリア教育のための時間は増え、6年生では総合学習の半分以上を占める。
 同校がキャリア教育を始めたのは、2005年度に大館市が経済産業省の「地域自律・民間活用型キャリア教育プロジェクト」の指定を受けたことがきっかけだ。指定期間終了後の08年度からは、同校が独自にキャリア教育計画を立てている。
 同校が考えるキャリア教育の理念は、子どもの夢を育てることだという。教務主任の宮野田鶴子先生は、この理念について次のように説明する。
 「本校の児童は、教師から指示された課題には熱心に取り組むものの、自分の将来のために学習するという積極性は不足している傾向が見られました。そこで、キャリア教育によって、子どもに将来の夢を具体的に持たせることを目指したのです。夢を持ち、その実現には何が求められるかを知れば、子どもは自分に必要な課題を主体的に見つけ、今まで以上に意欲的に学習に取り組むと考えました
 キャリア教育を進める上で重視していることの一つが、家庭との連携だ。連携の必要性について、5年生担任の津谷徹先生が解説する。
 「子どもには、学校にいる間だけではなく、日常生活の中で、夢に向かって努力して欲しい。教師の目が届かない家庭生活では、保護者の協力が不可欠です。保護者に本校のキャリア教育を理解してもらう機会を積極的に設け、参加を呼び掛けています」

   PAGE 1/5 次ページ
目次へもどる
小学校向けトップへ