友人関係 〜第1回〜
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よく話をしたり遊んだりする友だちの数は、「4〜6人」という回答が3割でもっとも多く、続いて2割以上が「7〜10人」と回答している。また、「いない」または「1人」と答えた子どもは3〜4%である。小・中・高校生を比較すると、学校段階での差はあまりない。
悩みごとを相談できる友だちの数は、「2〜3人」という回答が4割前後でもっとも多く、続いて2割前後が「4〜6人」と回答している。また、「いない」と答えた児童生徒がそれに続き、小学生で15.4%、中学生で14.1%、高校生で10.8%である。学校段階が小・中・高校生と進むにつれ、悩みごとを相談できる友だちの数は増える傾向にある。
学校が終わってからよく遊ぶ友だちの状況をみると、小学生では「同じクラスの子」が8割弱ともっとも多く、「違うクラスの子」(4割)、「家の近所の子」(3割前後)と続いている。中学生では「同じクラスの子」が5〜6割ともっとも多く、「クラブや部活で一緒の子」(3〜5割)、「違うクラスの子」(4〜5割)と続いている。
小学生では「同じクラスの子」と遊ぶことが圧倒的に多いが、中学生では「同じクラスの子」と「クラブや部活で一緒の子」の割合が接近している。また、中学生になると、「違う学年の子」や「家の近所の子」と遊ぶ割合が大きく減っている。
学校がある日の放課後にみんなで過ごすときの相手は、小学生では「学年や年の同じ友だち」が7割を超えもっとも多く、「自分の兄弟姉妹」、「お父さん、お母さん」と続いている。中学2年生では「学年や年の同じ友だち」が8割ともっとも多く、「学年や年のちがう友だち」、「自分の兄弟姉妹」と続いている。学年が高いほど、家族と過ごす子どもの割合は減少している。
土日にみんなで過ごすときの相手は、小学生は学年が低いほど家族と過ごす子どもの割合が高く、小学2年生では「お父さん、お母さん」が第1位となり、「自分の兄弟姉妹」、「学年や年の同じ友だち」と、第1位から第3位の順位が学校がある日の放課後と逆転している。中学2年生では、学校がある日の放課後と順位、割合ともに大きな変化はない。中学生の親離れが、このあたりにもみることができる。
今、「つきあっている異性がいる」と答えた割合は、中学1年生の7.9%から高校2年生の17.6%まで、学年とともに高くなっている。また「以前はいたが今はいない」と答えた割合も、中学1年生の12.2%から高校2年生の35.1%まで、学年とともに高くなっており、高校生の約半数が、異性とつきあった経験がある。
はじめて異性とつきあった年齢は、13〜15歳の各年齢がそれぞれ1割前後と高く、続いて12歳、16歳が多くなっている。中学校の3年間にはじめて異性とつきあい始めることがもっとも多く、小学校卒業年、高校入学年がそれに続いている。なお、「9歳以下」、「10歳」、「11歳」などの低い年齢ではじめてつきあったと答えた児童生徒の割合は、回答者の学年が高くなると減る傾向がある。「異性とつきあう」という言葉の解釈が、学年とともに変化していることも要因にあると考えられる。