ベネッセ教育総合研究所が選ぶ「調査データ クリップ!子どもと教育」

食生活

食生活 〜第3回〜

第3回

  1. 学年が上がるとともに、できるお手伝いも増加
  2. 多くの母親が食事に関するさまざまなしつけを実践

第1回

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男子中学生の3割が食事が楽しくない 好きな料理 男子はカレーライスと肉料理、女子はさまざま 親の年代で違う、子どものしつけとマナー など


第2回

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毎日朝食を食べる子どもほど、ペーパーテストの得点が高い 約7割が「食育」に関心 都市部に多い「単独調理場方式」の学校給食 など

【3-1】学年が上がるとともに、できるお手伝いも増加

子どもがする手伝い

出典
「食事としつけに関するアンケート2009」Benesse食育研究所(2009)
調査対象
4〜6歳の未就学児と小学1〜6年生の子どもをもつ母親 2,781名

食育に関するアンケート調査から、子どもがするお手伝い(「よくする」+「ときどきする」の割合)をみてみると、「食後に食器を運ぶ」(88.0%)、「食器を並べる」(80.3%)は8割以上、「ご飯をよそう」(61.4%)、「卵を割る」(60.7%)は6割以上の子どもが行っていることがわかる。

これを学年段階別にみてみると、「食後に食器を運ぶ」「食器を並べる」は学年差が少なく、どの学年段階においても7〜9割程度の子どもたちが行っている。その一方で、「ご飯をよそう」「おつかいに行く」「米をとぐ」「ビンや缶を開ける」は、いずれも学年差が大きく、各学年段階で5ポイント以上の差がみられた。子どもの発達段階に応じて、できるお手伝いも増えていく様子がうかがえる。

【3-2】多くの母親が食事に関するさまざまなしつけを実践

食事のしつけ

出典
「食事としつけに関するアンケート2009」Benesse食育研究所(2009)
調査対象
4〜6歳の未就学児と小学1〜6年生の子どもをもつ母親 2,781名

食育に関するアンケート調査から、子どもの食事について母親がしつけたり注意したりしていることをみてみると、7割以上の母親が「食事の前にお菓子を食べない」(78.8%)、「嫌いなものを残さない」(75.2%)といった栄養面に関わるしつけや、行儀面に関わる「姿勢よく食べる」(77.7%)、「ひじをついて食べない」(73.5%)といったしつけを「する」(「よくする」+「ときどきする」)と回答している。

また、これ以外の項目をみてみても、「食事の前に手を洗う」(67.6%)といった衛生面に関わるしつけなど、ほとんどの項目で6割以上の母親が「する」と回答しており、全般に、食事に関してさまざまなしつけが実践されていることがわかる。

参考資料
「食事としつけに関するアンケート2009」Benesse食育研究所