教育フォーカス

 

【特集15】アクティブ・ラーニングを活用した指導と評価研究
 ~授業レポート~

[第2回] 自律的活動力を育てる ~東京都立戸山高校SSH及び家庭基礎の実践  [4/4]

4.おわりに

課題研究では、それぞれの生徒がかなりハイレベルな研究テーマに取り組んでいた。もちろん、最初から知識やスキルが伴うわけではないが、そこで手取り足取り教えるのではなく、あくまでも「生徒が主体的に、生徒自身でテーマを設定し、問題解決ができるように徹底する」のが同校の指導の特徴と言える。生徒が自分の研究イメージを膨らませるきっかけとなる様々なモデルを提示するとともに、気づく機会、発表の機会、さらに研究者としての自覚を促す機会を用意することで、生徒は自分の研究に責任を持ち、自然と互いに学び合う姿が見られるようになっていく。

家庭基礎では、教科特性は異なるが、学習に能動的に参加することで、グループでの実習でも、個々の生徒が主体的に考え、自分の役割を探しながら協力し、グループの課題解決に取り組んでいた。学びの主体を生徒とし、思考させ、協働させる中で、生徒自身に学び取らせることを重視する姿勢がうかがえた。

戸山高校SSH及び家庭基礎 ホームプロジェクトの取り組みに関しては、研究レポートとしてベネッセ教育総合研究所「アクティブ・ラーニングを活用した指導と評価研究/調査・研究データ」にてご報告しています。こちらもご参考いただき,授業づくりの参考にしていただけますと幸いです。



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