メディアと
上手につきあうために

年齢とメディア

お子さんは今、どんな発達段階にあるのでしょうか?
メディアの見せ方を考えるときの参考にしてください。

大切にしたい3つのこと

1歳児までの特徴

身近な人間への信頼感

この時期の子どもには「お父さん、お母さんが大好きだから、いつもそばにいてほしい。そばに大好きな人がいないと不安…」と感じる気持ちが大切です。子どもは、新しい刺激に接するときほど、おうちの方に見守っていてほしいと願うものなのです。「親の後ろに隠れるようにして、新しい物をめずらしそうに見つめる」という態度は、いわば探検のための基地を確保して、世界を探索しようとする気持ちの表れ。その知的な探検は、おうちの方とのしっかりした信頼関係があればこそ、なりたつのです。
乳幼児は、新しい刺激に触れるときに、「すぐそばの、信頼できる大人の顔」を見て、その表情や言葉、しぐさなどを情報処理の手がかりにし、認知能力を発達させます。小さな子どもがテレビ・ビデオ・DVD視聴をするときには、できる限り子どものそばにいて、言葉や視線、動作のやりとりをするように、心がけましょう。
ただし1歳ぐらいまでの子どもは、一度映像に興味をひかれると、画面をじっと注視し続けることがあります。このため、大人が視聴時間をコントロールする必要があります。
1歳児までの特徴

活発な探索行動

乳幼児は、聴覚はもちろん、触覚、嗅覚、味覚など五感のすべてをフルに使い、自分のまわりのものの特徴を実感しながら学んでいきます。「1つの物が、移動して他のところに動いていくこと」「ある物が、何かの影に隠れても、まだそこに存在し続けること」などの「物の概念」は、探索し、動くことで、感覚運動的に理解されていくのです。視聴覚以外の、触覚・嗅覚・味覚における探索活動が非常に盛んですので、この時期は、安全に注意を払いながら、五感全部を使った活動が楽しめるように、自然環境の中に連れ出して遊ぶのが最適です。
現在のところ、ビデオ・DVD教材が提供できる刺激は、映像と音声のみですから、テレビやビデオ・DVDの視聴が極端に長くなり、外遊びなど、他の活動時間が失われることのないよう、おうちの方が配慮しましょう。