教育情報 中学校向け

中学版 企画室より

【『VIEW21』中学版Vol.2】発刊に際して
  広がる学力格差への多様な取り組み

2014年10月09日 掲載
『VIEW21』中学版 編集長 草場 隆志

関連タグ: 授業研究 教科指導 キャリア教育 授業研究・評価・授業力 学習意欲 小中連携・小中一貫

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★Vol.2「特集」について

 今号は、読者モニターの先生方から最もご要望の多かった「学力の二極化・多極化」を特集テーマとしました。逆に言うと、学校現場で最もお困りの解決困難なテーマでもあるということを、全国の中学校を訪問する中で痛感しました。

 そんな中で、3校の学校事例をご紹介しています。1校目は、生徒とのコミュニケーションを重視し生徒指導とリンクさせることで学力向上に成功した「青森市立沖館中学校」。5、6年程前には深刻な荒れに直面していた同校が、全国上位レベルの学力にまでなった様々な施策をご紹介しています。

 2校目は、学力層別に5種類のきめ細かい補習で、学力の向上、学習意欲の二極化解消を実現した「立川市立立川第一中学校」。終業式の3日前に通知表を渡し、今学期の振り返りと、次学期の目標を設定させる取り組みも、課題発見・解決力~学力向上につながっています。

 3校目は、学力上位層の高い向上心に働きかけることで、学校全体の学力底上げに成功した「朝倉市立十文字中学校」。わざわざ東京の難関大をキャンパス訪問したり、一線で活躍する社会人を招いたり、検定や年間最優秀賞を競い合わせたりと、学力上位層を次から次へと刺激していきます。

 その他のさまざまな実践事例のエッセンスも、19ページにまとめてみましたので、参考になさってください。

★Vol.2「連載」について

 先進的な実践事例をご紹介している「Benesse発 これからの教育」は、グローバル・リーダーの育成を目指し、答えのないことに挑戦させている「西大和学園中学校」。大学のような卒業研究や、企業からの課題に中学生ならではの提案をする活動などを通して、「テストに出ることしか勉強しようとしない生徒の発想を変えたい」という思いが感じられます。

 グローバル社会を生きる子どもたちに不可欠な英語教育については、ベネッセ教育総合研究所が調査した「中高生の英語学習に関する実態調査」を基に、英語教育で大切なことを検証しています。ぜひ合わせてご覧ください。
 *「中高生の英語学習に関する実態調査」の調査結果は11月頃に掲載予定です

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