報告書の概要
概要
[A]児童・生徒対象の「総合学力調査」、[B]校長・教師対象の「学力向上への取り組み状況調査」、および、[C]保護者対象の「教育意識調査」を通して、03年度の「基本調査2003」で明らかにした児童・生徒の「総合学力(教科学力、学びの基礎力、生きる力)」の相互関係を再検証するとともに、児童・生徒の「総合学力」を育成する上で教師の指導力・家庭の教育力・学校の経営力のそれぞれの働きと相互の連携についてデータを多角的に分析し、学力向上の施策を総合的に組み立てていくための資料を提供します。
調査時期
2004年5月中旬~6月初旬
調査対象
以下の3つの調査を実施
[A]総合学力調査 小4・小6、中3生
[B]取組状況調査 校長、教務主任、教諭
[C]教育意識調査 児童生徒の保護者
調査報告書の目次・詳細
第1章 子どもの総合学力を育てる「総合教育力」の構想と課題大阪教育大学助教授 田中博之 1-1 総合教育力の向上と調査の基本コンセプト |
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第2章 「学力向上のための基本調査2004」の設計と結果概要2-1 調査の基本設計 ベネッセ教育総研主任研究員 田中勇作 |
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2-2 学習到達度調査結果と「学びの基礎力」「生きる力」の自己評価の現状 ベネッセ教育総研 小林洋 |
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2-3 教師への調査結果から見た指導力発揮の現状と課題 ベネッセ教育総研 小林洋 |
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2-4 保護者の「学校への満足度」と「家庭の教育力」発揮の現状 ベネッセ教育総研 小林洋 |
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2-5 学力向上に向けた「学校の経営力」の現状と課題 ベネッセ教育総研 小林洋 |
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第3章 「教師の指導力」「家庭の教育力」「学校の経営力」と子どもの総合学力との関係 ―基本仮説の検証3-1 教師の指導力と子どもの総合学力との関係 ベネッセ教育総研主任研究員 田中勇作 『本節のテーマとデータ・分析を受けて』 |
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3-2 家庭の教育力と子どもの総合学力との関係 ベネッセ教育総研主任研究員 田中勇作 『本節のテーマとデータ・分析を受けて』 |
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3-3 学校(教師)と家庭の連携の大切さ ベネッセ教育総研主任研究員 田中勇作 『本節のテーマとデータ・分析を受けて』 |
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3-4 学校の経営力と教師の指導力との関係 ベネッセ教育総研 小林洋 『本節のテーマとデータ・分析を受けて』 |
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3-5 学校の経営力と家庭の教育力との関係 ベネッセ教育総研 小林洋 『本節のテーマとデータ・分析を受けて』 |
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3-6 「総合教育力」構築の大切さ ベネッセ教育総研 小林洋 『本節のテーマとデータ・分析を受けて』 |
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special view 子どもの自信を育てることが学力向上につながる ベネッセ教育総研所長 高田 正規 |
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第4章 総合教育力向上への取り組み ―実践編4-1 赤羽小学校における総合的な教育力向上の取り組み 東京都北区立赤羽小学校 校長 岩津泰彦 主幹 田中一男 |
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4-2 学力向上を目指す学校経営 東京都足立区立弘道小学校 校長 川上彰久 |
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4-3 総合教育力の向上に向けての取り組み 大阪教育大学附属平野小学校 外山善正 栗田稔生 橋本隆公 |
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4-4 教師の指導力向上の取り組み 大阪教育大学附属平野中学校 井寄芳春 野中拓夫 |
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4-5 忠海中学校における学力と教育力向上の取り組み 広島県竹原市立忠海中学校 教務主任 渡部光昭 |
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column1 理科教育において求められる「総合教育力」 大阪府教育センター 指導主事 田辺久信 |
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column2 継続調査から明らかになるもの 大阪府守口市立八雲小学校 重松昭生 |
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第5章 総合教育力の向上への学校の自己診断と改善
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5-2 「教師の指導力」の自己点検・評価―取り組みの3つのレベル― 大阪市立大学大学院助教授 木原俊行 |
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5-3 「家庭の教育力」向上の視点に関する-考察 ベネッセ教育総研主任研究員 田中勇作 |
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5-4 校長の学校経営力の自己点検・評価 大阪教育大学講師 大野裕己 |
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第6章 総合教育力の向上を目指す学校の取り組みの発展
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まとめ 総合教育力向上のための課題と「提言10か条」大阪教育大学助教授 田中博之 |
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監修者プロフィール
田中 博之 (たなか ひろゆき) |
北九州市生まれ。大阪大学助手を経て、大阪教育大学助教授。教育工学および教育方法学が専門。総合学習のカリキュラムの開発、21世紀型学力の調査研究、情報教育のカリキュラム・単元の開発などで、全国の小中学校の研究協力校と実践的研究に取り組んでいる。著書に、『総合的な学習で育てる実践スキル30』(明治図書、2000年単著)、『ヒューマンネットワークをひらく情報教育』(高陵社書店、2000年編著)、『講座・総合的学習のカリキュラムデザイン(全6巻)』(明治図書、2002年編著)、など多数。 |
木原 俊行 (きはら としゆき) |
広島県三原市生まれ。大阪大学助手、岡山大学助教授を経て、大阪市立大学・大学院文学研究科教育学専修・助教授。授業改善・カリキュラム開発を通じた教師の成長に関する研究、および情報技術の利用による授業改善の研究を専門としている。著書に、『新しい情報教育を創造する』(ミネルヴァ書房、1993年共著)、『総合的学習の授業づくりを深める』(明治図書、1999年共著)、『新しい学びをひらく総合的な学習』(ミネルヴァ書房、2002年共編著)、『授業研究と教師の成長』(日本文教出版、2004年単著)など多数。 |
大野 裕己 (おおの やすき) |
福岡市生まれ。九州大学大学院人間環境学研究科を経て、大阪教育大学講師。博士(教育学)。学校経営学および教育制度学を専門としている。学校評価システムや学校のビジョン形成など、自律的学校づくりの実践的研究を学校現場との協働で展開している。著書に、『課題を克服するための総合的な学習 成功のカギ』(ぎょうせい、2002年執筆分担)、『学校評価を共に創る』(学事出版、2003年編集協力者)、『学校のための法学』(ミネルヴァ書房、2004年執筆分担)、など。 |
※プロフィールは『豊かな学力の確かな育成に向けて―「学力向上のための基礎調査2004」より』2005年3月発刊時のものを記載しています。
中間報告書(ウェブサイト上で詳細をご覧いただけます)
中間報告「学力向上のための基本調査2004」 |