アセスメント・教材研究開発室

研究室トピックス

大学教育における学習評価の構図
―パフォーマンス評価を中心に―

2013年10月30日 掲載
元 研究員 柳沢 文敬

関連タグ:

クリップする

開催日

2013年10月4日

会場

ベネッセコーポレーション 新宿オフィス

内容

大学教育における学習評価については、アセスメントテスト、ルーブリック、学習ポートフォリオなどの手法が中教審答申において挙げられ、さまざまな議論がされている。本研究会では、現在の評価手法全体の状況整理と、現在研究を進められているルーブリックを用いたパフォーマンス評価の実践事例についてご紹介をいただいた。

パフォーマンス評価は、ある特定の文脈のもとで、さまざまな知識や技能を用いながら行われる学習者自信の作品や実演を直接に評価する方法であり、大学教育においてはレポート、卒業論文など多くの場面で用いられている。しかし、その評価基準は個々の評価者の主観にゆだねられていることが多く、これを明確にする方法が必要となっている。ルーブリックは、パフォーマンスの質を段階的・多面的に評価するための評価基準表のことであり、これにより、学習成果に対する評価基準を明確化し共有することにつながるものと期待されている。ルーブリックの開発実践においては、評価観点の設定方法やそれぞれの到達段階の設定方法、さらに評価の信頼性など多くの検討事項がある。また、そもそものパフォーマンス課題のあり方も問われることになる。研究会では事例のご紹介を受け、今後の評価のあり方や質の向上をめぐって議論を行った。

発表者

松下 佳代(京都大学・高等教育研究開発推進センター)

ページのTOPに戻る