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Benesse発 2010年「子どもの教育を考える」
このコーナーでは、教育のあるべき姿をベネッセ教育研究開発センターと、皆さんと共に考え、創りあげていきます。
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『Benesse発2010年「子どもの教育を考える」』更新終了のお知らせ

『Benesse発2010年「子どもの教育を考える」』は、2010年3月31日をもって、更新を終了させていただきました。
これまでたくさんのアクセスをいただき、ありがとうございました。

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特集
特集第6弾 生きる力を育てる共育力 〜家庭の学習支援力を考える〜

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学校教育活動全体を通したキャリア意識の形成

千葉県柏市立柏第三小学校

千葉県柏市立柏第三小学校では、2006年から県と市の「キャリア教育推進校」の指定を受け、全校をあげてキャリア教育に取り組んできた。職業体験を軸に据えながら、通常の教科指導や日常の挨拶、清掃活動までをキャリア教育と位置づけ、多面的に児童のキャリア形成を支援している。活動を通して、子どもたちの自己理解が進み、自己肯定感が向上するなど、成果も見え始めているという。

職業体験から総合的なキャリア支援へ
千葉県柏市立柏第三小学校
千葉県柏市立柏第三小学校

 「よくあいさつができるね。がんばって」
 「もう職業体験の季節か、1年経つのが早いね」

 千葉県柏市の商店街にある、とある薬局。その店先で接客にあたる小学生に、常連客が気軽に声をかけていく。はにかみながら、慣れない口調で「ありがとうございました」と答える子どもたち。柏市立柏第三小学校の「職業体験」の1コマである。

 同校で職業体験が導入されたのは、今から10年前。通産省(当時)から3年間の指定を受け、6年生の児童を対象に実施された。自由参加ということもあり、参加児童は約50名。受け入れ先は20店ほどで、土・日の実施であった。通産省の指定終了後は、02年に始まった総合的な学習の時間に受け継がれた。正課の授業になったことで全員参加となり、名称も「チャレンジ職業体験」と定め、受け入れ先も拡充していった。

 転機を迎えたのは06年である。千葉県および柏市の「キャリア教育推進校」の指定を受け、単なる職業体験にとどまらない、「生きる力」を育むキャリア教育の一環として位置づけられた。当時、研究主任としてプログラムの策定を主導した互井俊之先生は「キャリア形成に必要な意欲や態度を養うためには、従来のように、6年生に職業体験をさせるだけでは限界があります。1年生からの積み重ねや、日常的な活動も含めた包括的なプログラムが必要でした」と振り返る。
同校のキャリア教育は、職業体験を始めとする「人や社会との関わり」を通して「夢や希望をもち、共に学び合い、自分を伸ばそうとする児童の育成」を目標としている。

 具体的な取り組みは、大きく「直接的なキャリア教育」「間接的なキャリア教育」「日常的なキャリア教育」に分けられる。「直接的なキャリア教育」は、職業調べや学校外の人々との交流など、ずばり進路やキャリア、職業について考えさせる取り組みだ。職業体験もここにふくまれる。「間接的なキャリア教育」は、主に教科の中で行われる言語活動や、自己肯定感を高める教育など、各教科の特性を生かしたキャリア教育である。「日常的なキャリア教育」は、特別活動や挨拶、清掃指導など、日常生活の中で社会規範やマナーを学ぶ取り組み全般を指す。1年生から6年生まで、学校教育活動全体を通した3つのキャリア教育によって、「関わる力」(人間関係形成能力・情報活用能力)、「えがく力」(将来設計能力)、「決める力」(意思決定能力)という3つの力をバランスよく身につけるのが、同校のキャリア教育の骨格といえる。


●3つのキャリア教育

●3つのキャリア教育

●身につけたい3つの力

●身につけたい3つの力


※柏第三小学校が設定した身につけたい力と、国立教育政策研究所が2002年に発表した職業的(進路)発達にかかわる諸能力との関係。

●キャリア教育研究主題

夢や希望をもち、共に学び合い、自分を伸ばそうとする児童の育成
●キャリア教育研究主題
  
特集「生きる力を育てる共育力」
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