ベネッセ教育総合研究所
特集 学びに向かう集団づくり
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集団(1)から集団(2)へ
学びへ向かう基盤づくりと、集団への帰属感を高める
安定した集団づくりのためのポイント
■生活習慣・学習習慣の定着
■学校を「居場所」と感じられる雰囲気づくり
■学校行事や部活動を集団づくりに活用
 未成熟・未成立の集団を安定した集団へと引き上げていくには、大きく二つの側面からのアプローチが必要になると思われる。
  一つは学習習慣や生活習慣の確立など、学びに向かううえでの基盤を身につけさせること。「時間を守る」「あいさつをする」「人の話をきちんと聞く」「宿題を忘れずにやる」などは、集団活動を展開する前提となる。この部分は、初期段階での強い指導の側面も必要だろう。
  入学後のできるだけ早い段階で、生徒に学習習慣や生活習慣を身につけさせることに力を注いでいるのは、府中市立府中第三中学校(東京都)だ。入学直後に新入生宿泊オリエンテーションを実施。オリエンテーションでは、礼儀や時間を守ること、掃除の仕方など生活面での指導を徹底。さらには自主学習の時間も設けられている。
  オリエンテーション後も、例えば仲間に乱暴な言葉づかいをする生徒がいた場合には、粘り強い指導でこれを正し、集団形成の土台づくりを行っていく。また学習習慣定着のために、生徒が家庭学習時間を記録する「学習マラソン記録表」の提出を卒業時まで続けている(05年1月号に掲載)。


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