ベネッセ教育総合研究所
特集 学びに向かう集団づくり
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学校としての組織的なあり方
集団づくりは学校全体で教員集団の力が学習集団をつくる

組織的な動きを行うポイント
■学校全体で生徒の状況を把握する
■定期的に学習集団の形成状況を検証。課題を把握し、対策を練る
 中学校は、多くの小学校とは異なり教科担任制となるため、学級担任がクラスとかかわる時間が少なくなる。そのため「A君は、国語の授業では生き生きとしているが、数学ではひどくおとなしい」とか、「このクラスは、A先生の授業では静かに集中しているが、B先生の授業では騒がしくなる」といった場面ごとの生徒の変化や学習集団の特質を見落としがちだ。
  クラスや、クラスを構成している一人ひとりの生徒がどのような状態にあるかを把握するためには、学級担任にそのすべてを任せるのではなく、学校全体での組織的な取り組みが重要となる。
  ITの活用が盛んな小牧市立小牧中学校(愛知県)では、全教員が授業や部活動などのさまざまな場面で生徒について気づいたことを自由に書き込めるデータベースを作成し、随時入力している。学級担任はそのデータベースを見ながら、「C君は授業ではおとなしいけど、クラブ活動ではリーダーシップをとって生き生きしている」といった生徒の意外な側面を発見し、学級運営に役立てていくことができる(04年4月号に掲載)。


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