データからみる教育 保護者と教員との意識のギャップ!

VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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データからみる教育

保護者と教員との意識のギャップ!

「義務教育に関する意識調査」より

2005年3月から4月にかけて、ベネッセ教育研究開発センターでは、文部科学省からの委嘱を受けて「義務教育に関する意識調査」を行った。その中間報告のなかから特徴的な結果をピックアップして紹介しよう。

1 保護者は、授業時間の増加や補習授業を望んでいる

 図1は、授業や学習指導の改革の賛否について、中学生の保護者と教員(中学校担任)の回答を比較したものだ。保護者の賛成が教員を大きく上回った項目は、「放課後や土曜日、夏休みなどに補習授業を行う」「年間の授業時間を増やす」といった授業時間に関する項目である。また、「選択教科などで学習内容の選択幅を広げる」や「小学校から英語活動を必修にする」といった多様化するニーズへの対応や国際化への対応を求める声も保護者には多い。「複数担任制や少人数による指導を行う」や「将来の職業や生き方についての指導を行う」の項目では、保護者・教員いずれも賛成の割合が高く、個に応じたきめ細かな指導や将来の生き方指導を重視していることがわかる。
図1

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