データから見る教育 [保護者向け活用版] 家庭での食生活が良好な人間関係を築く

VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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2 保護者向け活用版

家庭での食生活が良好な人間関係を築く

 朝食が子どもたちの学力に与える影響が注目されているが、ベネッセ教育研究開発センターが行った調査では、子どもたちの食生活は、良好な人間関係を築くうえでも重要であることが明らかになった。家庭における食生活の重要性を伝える資料として、学校通信や保護者会などに活用してほしい。

1 「孤食」「コンビニ食」は中・高生で増加

 図1は、食事のしかたを学校段階別で比較したものである。「夕食を一人だけで食べる」「スーパーやコンビニのお弁当を食べる」割合は、学校段階が上がるにつれて高くなっている。食事の役割が、小学生にとっては「家族団らん」のためだったのが、中・高生になるにつれて「一人でも機能的に栄養をとるためのもの」へと変化している可能性がある。
  なお、ここにはデータを掲載していないが、調査の結果、これらの項目に母親の就労形態(常勤・パート・専業主婦)はあまり影響していないことがわかった。常勤の母親も、子どもの食生活環境を整えるためにがんばっている姿がうかがえる。
  また、学年別のデータでは、「朝食をとらないで学校に行く」「食事の時間を楽しいと思う」など、中3を境に変化している項目がいくつか見られる。受験を控えた中3の時期は特に、子どもの食生活環境に気を配ってほしい。
図1

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