教育現場の挑戦 意欲を高める「学校」づくり
VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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教育現場の挑戦

意欲を高める「学校」づくり

ベネッセ教育研究開発センターの調査データを中心に学校教育の現状と課題を整理。それらの課題に対して、指導改善に取り組む学校を紹介する。今号は、生徒が学校生活に主体的に取り組める環境づくりについて取り上げる。

[課題整理]

学校生活に楽しさと自己効力を実感できない中学生たち

 教師の熱心な指導にもかかわらず、充実した学校生活を送ることができない生徒が少なからずいることをよくきく。では、実際に生徒は学校をどう思っているのだろうか。
 アンケート結果によると、中学生の約7割は学校に行くのが「楽しい」と答えている(図1)。更に、楽しいと答えた生徒群は楽しくないと答えた生徒群に比べて、学校生活でさまざまな力を身につける必要があると回答している(図2)。つまり、学校が楽しいと思っている生徒の多くは、学校生活を意欲的に送っているといえる。しかし、中学生で学年が上がるごとに「とても楽しい」と答える割合は減少し、中3生になると、学校が楽しい場所と回答する生徒は7割を切る。
図1
図2

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