教育現場の挑戦 意欲を高める「学校」づくり

VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
  PAGE 2/7 前ページ  次ページ
 次に自己効力実感度と学力の関係を見てみよう。教科学力レベル別に自己効力実感度を見ていくと、学力レベルが高いほど自己効力実感度が高い生徒の割合が多い。逆に、学力レベルが低い生徒ほど自己効力実感度も低く、自分自身に対する自信を持ちにくい(図3)。
 しかし、学力レベルが高くても自己効力実感度が低い生徒は2割に達し、逆に学力レベルが低くても自己効力実感度が高い生徒は1割以上いる。この事は、自己効力を感じる場面は、教科学習のみならず、学校生活全体の中で育つもので、生徒一人ひとりが活躍できる場を積極的に用意し、やり遂げた体験や他者に対する役立ち感を獲得させることで、生徒は輝きを放ち、意欲的に学校生活を送れるということを示している。
 次ページから、生徒それぞれに役割意識を持たせ、積極的に学校生活を送る工夫を行う犬山市立城東中学校の事例を紹介する。
図3

  PAGE 2/7 前ページ 次ページ
目次へもどる
中学校向けトップへ