特集 「学びに向かう」生徒をどう育てるか?
埼玉県
小鹿野町立小鹿野中学校

1947年開校。2002年度から3年間、文部科学省の「学力向上フロンティア事業」の指定を受け、05年度からは学力向上拠点形成事業の指定校となっている。 学校行事が盛んで、体育祭のときに全校生徒で踊る「鹿中ソーラン」が伝統とんなっている。

 

浦島明久

▲校長 浦島明久先生

生徒数 251人
学級数 10学級
TEL 0494-75-0009
FAX 0494-75-3650

所在地
〒368-0105
埼玉県秩父郡小鹿野町小鹿野146
http://www.ogano.ed.
jp/shikachu/

VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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【事例2】

到達目標を示すことで
生徒の学ぶ意欲を引き出す

埼玉県 小鹿野(おがの)町立小鹿野中学校

素直でまじめだが、自ら能動的に学習に向かう姿勢が弱かった小鹿野中学校の生徒たち。小鹿野中学校では生徒の学習意欲を高めるために独自の取り組みを展開し、家庭と一緒になって生徒を育てる体制を構築しようとしている。

進んで学び、自らを鍛える生徒を育てたい

 小鹿野中学校がある秩父郡小鹿野町は、埼玉県の最も西に位置する、人口約1万4千人の静かな町だ。
  「都会から離れているということもあり、生徒の多くは純朴でまじめです。とりあえず高校に進めれば、といった考えで進学熱もそれほど高くはなく、多くの保護者も子どもに対して、将来は地元で働いてくれることを望んでいます」と語るのは、研究主任の吉岡章先生だ。いわばコミュニティの中で子どもがすくすくと育つ環境といえるが、一方で吉岡先生は「だからこその悩みもあります」と言う。
  「生徒は、教師の指示には素直にコツコツ取り組みますが、積極性が足りないように感じます。自ら一歩踏み出して学習に向かう姿が残念ながらあまり見られないのです」
  小鹿野中学校の教育目標は「すすんで学び、自らを磨き鍛える生徒の育成」だが、まさにそうした生徒の育成が大きな課題となっている。

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