学びが深まるIT活用 教科指導でのIT活用

VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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 教師のコンピュータ活用の実態を見ても、ほとんどの教師がコンピュータを操作できるようになっている(図2)。生徒も教師もパソコンを使えるようになり、授業でパソコン操作の指導をする必要性はだんだんと少なくなってきているといえるだろう。
図2
 一方、教科指導等でITを活用できると答えた中学校教師の割合は約7割にとどまっている。前年に比べて10ポイント以上増加しているものの小学校と比べるとまだ低い。教科別に授業にITを使っているかを聞いたところ、技術と理科ではコンピュータを使った指導が進んでいるが、それ以外の教科では8割以下といった状況だ。教科の特性による面もあるだろうが、国語、外国語、音楽、保健体育といった教科での割合が低い(図3)。
 ITの操作スキルの指導から、教科指導の道具としてITが活用されるようになってきた中で、学力向上につながる工夫が以前にも増して求められるようになってきた。8ページからは、ITの特性を利用することで、生徒の集中力や学習意欲を喚起する活動に取り組む伊勢崎市立宮郷中学校の実践事例を紹介する。
図3
IT活用のヒント
hint 1 教科指導へのIT導入を進める
ITの特性を生かすことで、効果的な授業ができる場面がある。理科などでのIT活用を参考に、他教科でも活用を進めたい
hint 2 教科指導での活用法についての研修を行う
パソコンの操作はできても、授業でどう活用すればよいかイメージができない教師はまだ多い。研修等で指導例を広めることが大切だ

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