特集 つながる「保護者」と「学校」

VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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学校からの相談も受け付ける「学校保護者相談室」

福岡県福岡市教育委員会

   保護者だけでなく、学校からの相談も受け付けているのが、福岡市教育委員会が05年8月に設置した「学校保護者相談室」だ。相談員は小学校元校長と臨床心理士の2名。基本的に電話相談だが、必要に応じて面談も行う。
 06年度の相談件数は、保護者からが258件、学校からが24件だった。相談員が行うのは助言指導までで、その後の解決は当事者に任される。ただし、相談者から法的な見解を求められた場合には、委託している弁護士から相談員が意見をもらい、それを踏まえて保護者や学校にアドバイスをする。06年度に弁護士への相談にまで進んだ件数は保護者からの相談が4件、学校からの相談が11件だった。
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相談ができるのは、福岡市立の小・中学校、高校、特別支援学校、幼稚園およびそれらの学校園に通う子どもの保護者。月・水・金の10〜15時が相談時間となっている(祝日、年末年始は休み)。原則として、電話での相談となる
 学校教育課・相談室担当の井上隆氏は、「保護者からの相談の約7割が匿名での相談であり、再度助言を求めてくる相談が2割程度あることなどから、秘密厳守を約束したこの相談室の存在は、学校に不満を持った保護者が気軽に相談できる窓口として少なからず有効だと考えます」と話している。

■詳しくは福岡市教育委員会のウェブサイト参照 
http://www.city.fukuoka.jp/kyouiku/pdf/soudanroom.pdf (163KB)

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