特集 データでひもとく学習指導の「いま」と「これから」
VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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【データで見る 授業の内容と進め方(3) 思考力・判断力・表現力等の育成】

「総合的な学習の時間」の
時数は減らした方がよい

7割以上が削減または廃止を希望

 「総合的な学習の時間」は学校現場でどのように運用されているのだろうか。
 図1は、「総合的な学習の時間」でどのようなことに取り組んでいるのかを尋ねた結果である。最も多いのは「将来の進路や職業などの指導」(86.3%)だ。「学校行事やその事前事後の学習指導」(77.1%)、「教科学習の補充や補習」(21.8%)などの中には、事実上、本来の趣旨とは異なる指導が行われている可能性のある点が注目される。
図1
 「総合的な学習の時間」の標準時数についての意見(図2)は、7割超の教師が削減またはなくすことを希望している。
 次期学習指導要領では、「総合的な学習の時間」の授業時数は現行よりも削減される予定だ。だが、この時間を活用力や探究力育成の場として有効に利用することの重要性は変わらない。
図1
図1〜2 出典:「第4回学習指導基本調査」(ベネッセ教育研究開発センター、回答者は中学校教師、調査概要はP.2参照)
 

Point

探究力を育てる場として
「総合的な学習の時間」を有効活用

 

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