家庭学習 指導のひとさじ
VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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 だが、単なる呼び掛けだけでは効果は薄い。そこで同校は、家庭学習を継続させるための工夫も取り入れた。一つは、08年度後期から始めた「月間チャレンジ南」だ(図2)。3点固定を守れたか、前日の家庭学習が何分かを毎日の朝会で書かせ、担任に提出させる。更に月末には、月の合計学習時間を保護者にチェックしてもらうようにし、家庭により積極的な関与を求めることにした。
 もう一つの工夫は、短期サイクルで学習習慣の定着が図れるよう、定期考査の回数を従来の5回から6回にしたことだ。
 「本学は二学期制のため、ともすると定期考査の間隔が開き、家庭学習習慣が持続しない傾向がありました。そこで、定期考査の回数を増やし間隔を約6週間と短くすることで、生徒がより短いスパンで学習目標を立て、計画的に学習しやすくしたわけです」と教務主任の石谷健二郎先生は話す。
 これらの取り組みによって年度後期の家庭学習時間は、3学年ともに1.5倍にも増えたのだ。
図2 「チャレンジ南」と「月間チャレンジ南」

図2

チャレンジ南 家庭学習を始める時刻、夜寝る時刻、朝起きる時刻を生徒自身が書き込む。08年度は、夏休み前の三者面談で目標を確認し、冬休み前の三者面談で成果の確認と振り返りを行った 月間チャレンジ南 目標達成までに必要な時間を分かりやすくするため、週の学習時間を棒グラフにさせる。1日の家庭学習時間の平均時間は半年で1年生が62分から97分に、2年生が73分から89分に、3年生が167分から250分に増えた
※上記の加工可能な資料がダウンロードできます
■「チャレンジ南」 Wordダウンロード(31KB)
■「月刊チャレンジ南」 Excelダウンロード(114KB)

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