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VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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このコーナーでは、毎号異なるテーマについて、先生方から頂いた思いやご意見を紹介します。
今回のテーマは「忘れられない教え子たち」です。今回ご紹介できなかった内容も含め、いずれも先生方と生徒とのやりとりが目に浮かぶように伝わってきました。

(編集部)

能力を持て余していた生徒と、3年生になって初めてかかわりを持ちました。その生徒は次々と意欲的に活動をこなし、能力を伸ばしていました。卒業時には「先生を超える教師になってみせる!」と宣言し、進学。現在、大学で教師を目指しています。

[新潟県/S中学校/M・U]


「学校で一番大事な授業は、道徳です」と言った生徒。何事においてもまじめに取り組んでいました。選択教科の技術で栽培したバジルを使った料理を作るために、家でピザの生地を練ってきました。

[茨城県/U中学校/H・S]


初めて担任を任された時に受けもったT君。やんちゃだったがハートの熱い生徒でした。ネクタイをつかまれ、取っ組み合い、共に20km歩いたこともあります。そのT君が高校の制服を着て私を訪ね、「お世話になりました」と輝く笑顔で言ってくれた時のうれしさは、一生忘れられません。

[愛知県/北部中学校/藤井 敦]


15年ほど前に担任したK君。当時流行していたアニメーションの影響を強く受けていた彼は、ある日「人間に感情など無ければいいのに」といった内容の発言をしました。できるだけ生の人間関係を避けようとした最初の生徒として、記憶に残っています。当時は、よく理解できませんでしたが、今はK君のような人が増えたように思います。

[北海道/Y中学校/M・T]


入学生の代表挨拶で、芥川龍之介の『侏儒の言葉』からの引用として「自由は山嶺の空気に似ている。どちらも弱い者には耐えることはできない」と述べ、本校がうたう自由の精神を享受するための覚悟を、全校生の前で述べた生徒。

[兵庫県/灘中学校/和田孫博]


班ノートに「先生、たまには泣いてみ」と書いてきた生徒。前後の文章を忘れましたが、20代で生徒指導に日夜奮闘していた時のこと。今でも印象に残っています。

[京都府/U中学校/T・Y]

星に詳しく、理科教師の私より知識が豊富で、さまざまな写真資料を持ってきてくれたN君。

[東京都/S中学校/K・M]


賢いだけではなく、努力を惜しまない生徒がいました。勉強が大変良く出来、周囲の様子をよく見ていて、必要と思うことを自分で考えて行動していました。生徒の中の先生のような存在でした。

[滋賀県/竜王中学校/木戸妙子]


修学旅行で湯飲みの絵付けを行った際、魚偏(さかなへん)の付く漢字をびっしり書いたF君は、私の中ではとても印象に残っています。

[長崎県/香焼中学校/山鹿義弘]


15年前、美術の授業で「山田かまち」を取り上げました。鑑賞授業の最終日の感想で、ある女子生徒から「私たちはもう間違ってしまっている。授業で取り上げたせいで、純粋に見ることが出来なくなってしまった」との厳しい感想をもらい、脳天をガツンとやられた気がしました。教材の取り上げ方によっては、変な先入観を生徒に植え付けてしまう危険性があることを生徒に教えられました。

[新潟県/黒崎中学校/鈴木秀人]


「受験指導のプロ」だった生徒。受験に対する関心が大変高く、自分も熱心に勉強していましたが、勉強の合間に私立・公立高校の資料や要項を片っ端から読み、友だちの受験相談に乗っていました。教師よりも受験情報に詳しくて、受験に関して友だちから大変厚い信頼を寄せられていました。

[奈良県/K中学校/Y・M]


発達障害の生徒を3年間担任しました。教室を別にせず、普通学級での3年間は大変でしたが、本人も周りの生徒も大きく成長できました。卒業式でその生徒は泣き崩れ、私も涙を流して語り合いました。

[北海道/H中学校/M・N]



→ 小学校の先生方の意見も読む

次号のテーマは
「もし職員室を自由に変えられるとしたら?」


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