特集 家庭学習─机に向かう習慣づくり
石川県羽咋市立邑知中学校

石川県羽咋市立邑知中学校

◎1985(昭和60)年開校。 2005年度「学力向上拠点形成事業」、08年度には石川県教育委員会「児童生徒の『活用力』向上モデル事業」等の指定を受ける。地域の一番校を目指し、地域・家庭と連携しつつ、小規模校の利点を生かした個に応じた指導に取り組む。

校長◎中村康德先生
生徒数◎166人
学級数◎6学級
所在地◎〒925-0613 石川県羽咋市飯山町ホ57
TEL◎0767-26-1515
URL◎http://www.city.
hakui.ishikawa.jp/ouchi-j/

中村康德

▲羽咋市立邑知中学校校長

中村康德

Nakamura Yasunori

大場博典

▲羽咋市立邑知中学校

大場博典

Oba Hironori
研究主任、3学年担任、美術科担当


VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
   PAGE 10/22 前ページ 次ページ

【学校事例2】〈学習目的の共有〉〈個に応じた指導〉〈PDCAサイクルの活用〉

学力向上のR-PDCAサイクルに
家庭学習指導を組み込む

石川県羽咋(はくい)市立邑知(おうち)中学校

学力向上に向けた取り組みの中に、家庭学習をどう位置付け、指導すべきか。羽咋市立邑知中学校は、「確かな学力」育成のためのRーPDCAサイクルを、2009年度から家庭学習指導にも適用。
「学習オリエンテーション」「自習帳」など既存の手法を基に、生徒の学習意欲を高めようとしている。

取り組みの3つのポイント
「生きる力とは何か」「生きる力を育むために必要なことは何か」というゴールイメージを教師、生徒、保護者で共有。対話形式のオリエンテーションで自己有用感を育む
決められた家庭学習の量をこなすだけに終わらないように、「弱点克服」「復習」「ドリル」の3つの観点で自習帳に取り組ませる
「学習カルテ」に家庭学習の内容や時間数をまとめ、学級担任と教科担任が情報を共有

 邑知中学校は、2002年度に文部科学省「学力向上フロンティアスクール事業」の指定を受け、「確かな学力」の育成と定着を図る実践研究を重ねてきた。柱となるのは、PDCAサイクルを繰り返すことによって、学力向上を目指す仕組み「邑知システム」。08年度からはPDCAサイクルに「生徒の実態分析R(リサーチ)」を加えて「R―PDCAサイクル」とし、取り組みを深めている。
 同校の家庭学習指導は、この邑知システムを効果的に機能させる方策の一つであり、同時に、邑知システムという大きなR―PDCAサイクルの中で、家庭学習指導の独自のR―PDCAサイクルを動かしている(図1)。

図1 家庭学習指導のR-PDCAサイクル

   PAGE 10/22 前ページ 次ページ
目次へもどる
中学校向けトップへ