特集 研究授業を活性化させる!
山形県山形市立高楯中学校

山形県山形市立高楯中学校

◎1952(昭和27)年開校。山形市郊外の緑豊かな地区に位置する。2008年度に山形市から3年間の研究委嘱を、09年度に山形県教育センターから単元づくりについての研究協力依頼を受け、「学びの価値を実感し、主体的に学ぶ生徒を育てる指導の工夫」をテーマに研究。

校長◎永沼洋美先生
生徒数◎221人
学級数◎9学級(うち特別支援学級2)
所在地◎〒990-2235 山形県山形市大字中里38
TEL◎023-686-6029
URL◎http://www.
takadate-j.ymgt.ed.jp/

VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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【学校事例2】

ワークショップやペアワークで
参加意識が高まる研究授業に

山形県山形市立高楯(たかだて)中学校

山形市立高楯中学校は、小規模校だからこそ、教科を超えて教師全員で
授業を見合うことを重視すべきと、「一人一研究授業」を始めた。
指導案は簡略化し、実施日は大枠を決めておくなど、全員が参加しやすい工夫が随所に見られる。

課題

  • 小規模校で教師数が少ないため、教科内だけで授業力を高めるには限界があった
  • 「目指す生徒像」の共有と授業での実践が十分でなかった
矢印

実践

 教師全員で研究主題を設定
  • 2月に行う総括会では、教師全員が意見を出し合って、次年度の研究主題を検討する
  • 4月に生徒の課題を洗い出す全員参加のワークショップを実施する
 当事者意識を持てる研究授業づくり
  • 教師一人ひとりが研究テーマを設定し、年1回の研究授業を行う
  • 事後研究会の協議会では、まずペアワークを行い、全員が発言しやすくする
 次年度の改善に確実に結び付ける
  • 「読み返したくなる」研究紀要を作成
  • 研究授業日の決め方や事前研究会の実施など、教師の状況や意見を踏まえて、研究授業の手法を少しずつ改善する
矢印

成果

  • 教科にかかわらず、他教師の授業を参考にして指導法を工夫する教師が増えた
  • 皆で研究授業をつくっている意識が芽生え、主体的に取り組む教師が増えた
  • 「課題設定〜実践〜振り返り」のPDCAサイクルが回るようになった

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