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▲蒲田キャンパスにある校舎
東京工科大学大学院
バイオ・情報メディア研究科
アントレプレナー専攻
大学院基礎データ
●所在地 〒144-8525
東京都大田区西蒲田5-22-11
●開設年度 2005年度
●学生数 入学定員／20人 入学者／29人
●教員数 専任教授：8人、客員教授・兼任講師：10人
●主な教員名
青木洋一、河西宏之、軽部征夫、工藤昌宏、菱沼千明、平本一雄、定岡光彰 |
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第１回 Keyword 分野の融合
経営・知財・技術の三位一体の教育で起業家を育成 |
| 今や、大学院は学部新卒者だけでなく、社会人を新たなターゲットとした教育機関として、その姿を大きく変えつつある。この連載では、毎回、現在の大学院を象徴するキーワードを提示。キーワードに関連した内容で、先進的な取り組みを行っている大学院の姿をレポートしていく。今回は、「分野の融合」というキーワードの下、先端科学技術分野と財務・知財の知識を備えたベンチャー企業経営者の育成を目的に、2005年度に開設された東京工科大学大学院の「アントレプレナー専攻」を取り上げる。
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技術の目利きができる経営者を育てる
東京工科大学大学院では2005年度、それまでの工学研究科とメディア学研究科の募集を停止し、新たに「バイオ・情報メディア研究科」を立ち上げた。同研究科には、３学部（バイオニクス学部、コンピュータサイエンス学部、メディア学部）とそれぞれリンクするバイオニクス、コンピュータサイエンス、メディアサイエンスの３専攻（各修士・博士後期課程）に加えて、アントレプレナー専攻が設置されている。
アントレプレナー専攻は「技術と知財がわかる経営者」、すなわち特定分野の科学技術と知的財産の両面に精通したアントレプレナー（起業家）を育てることを目的としている。それも、「ベンチャー企業の経営者育成」に特化した教育を行うのが、最大の特色だ。
アントレプレナー専攻を設立した経緯について、バイオ・情報メディア研究科長の軽部征夫教授はこう語る。
「日本初のメディア学部やバイオニクス学部をつくった本学としては、大学院にも、他にはない新しい専攻をぜひとも開設したかった。そこで着目したのがハイテクベンチャーでした。国を挙げてベンチャーの振興が叫ばれている割には、日本にはベンチャー企業の経営者を育成する教育機関がない。それなら、本学が先陣を切って、取り組もうということになったのです」
東京工科大学大学院にはバイオニクスやコンピュータサイエンス、メディアサイエンスというハイテクベンチャーの萌芽となる学問分野を持った専攻がある。学生は、これらの専攻の授業も受講でき、そこで得た知識や技術をもとに、ハイテクベンチャーを興すアントレプレナーを育成しようというのが狙いだという（図表１）。
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ただし、技術を学ぶといっても、個々の技術の仕組みや内容を理解するのが目的ではない。アントレプレナー専攻が目指すのは「技術の目利きができる」（軽部教授）ことだ。技術の目利きができるとは、その技術が将来どう花開き、それによってどんなマーケットが生まれるのか、といった技術の将来性を見通せる力のことで、これは、経営者には不可欠の能力だという。
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