次に、高校生はどのような家庭学習をしているのかを見てみる。図2によると、「学校の宿題」が86.4%、「学校の授業の予習」が56.5%で、この2つが家庭学習の中心であり、それ以外は半数にも満たない。「学校の授業の復習」は34.7%であり、「学校の授業の予習」よりも21.8ポイントも低い。高校生は、復習より予習に取り組んでいるようだ。
しかし、この調査の企画・分析に携わったベネッセ教育研究開発センターの十河(そごう)直幸氏は、「予習の質の変化」が背景にあることを指摘する。「確かに家庭での学習は予習中心だといえる。しかし、予習の内容は教員から事前課題として与えられているケースが増えている。つまり、『宿題として与えられた予習はきちんとやる』という見方が適切ではないか」と分析する。 |