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高校生は、様々な学習上の悩みを抱えている(図3)。その上位3項目は、「上手な勉強の仕方がわからない」「どうしても好きになれない科目がある」「こつこつと努力できないで困る」で、それぞれ6割以上の高校生が悩みに挙げている。勉強しなければならないことは分かっているが、勉強方法や意識の面で多くの悩みを抱えていると推測される。逆に、2割以下と少ないのが「先生は成績にこだわりすぎる」「よい参考書や問題集が見つからない」「親の期待が大きすぎる」の3項目だ。少子化や受験競争の緩和が影響しているようだ。
図4は、1990年から増加傾向にある悩みを抽出したものだ。上位2項目の「上手な勉強の仕方がわからない」「どうしても好きになれない科目がある」は、調査時期に関係なく数値が高い。勉強の仕方が分からず、好きになれない科目があるなど、自ら学習に向かいづらい状況がうかがえる。