修学アドバイザーは、翌週までに必ず全員の行動履歴に目を通し、コメントを書いて学生に返却する。また、重要な科目を2回続けて欠席した学生がいた場合、修学アドバイザーに報告が届く。修学アドバイザーは欠席した学生に連絡を取り、必要に応じて自宅を訪問し、相談に乗ることもある。1クラス40〜90人の学生を指導するため、修学アドバイザーの負担は相当なものだ。「当初は不満の声もあったが、今では本学の教育理念の実現のために不可欠だとして、全学的に理解が浸透している」(藤本教授)
「修学基礎T」には、ほかに、学長や学生部長らの講話をレポートにまとめる、学生生活の目標などをテーマにしたグループ討論やプレゼンテーションを行う、などが盛り込まれている。
2期の「修学基礎U」では、学生は修学基礎Tに引き続き行動履歴を提出する。加えて、所属学科の研究室を複数訪問し、レポートにまとめて発表するという課題が与えられる。専門分野に対するイメージと現実のギャップに「気付かせる」ことがねらいだ。専門基礎に関する教務部長の講話や、学内で行われる「小論文コンテスト」に応募するための論文をまとめさせることで、文章力を育成している。
3期の「修学基礎V」も、レポートやディスカッション、グループ討論など、修学基礎T・Uとほぼ同じ内容だ。もちろん行動履歴も提出する。年度末となるため、1年間を振り返り、次年度の修学計画を立てる。
修学アドバイザーは、年に2回以上担当の学生と面談し、修学や生活についてアドバイスをする。面談は適宜行われるが、それらの記録は次年度にその学生を担当する修学アドバイザーに引き継がれ、指導に生かされる。
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