「ぴあアドバイザーは、初年次教育の視点から見れば教育リソースの1つだが、アドバイザー自身もその活動を通して成長している。この制度そのものが、大学における重要な教育になっている」(桂課長)
大亦係長は、「何かに挑戦したいという学生の背中をポンと後押しするために、S-cubeでは様々な仕掛けづくりを行っている。これらは結果的に1年生にも有効に機能しているといえる」と語る。
S-cubeの活動を初年次教育という観点から評価することは難しい。あくまでも大学生活全般に関する全面的な支援活動が中心であり、初年次教育として体系的に活動を組み立てているわけではない。S-cubeの活動は「大学コミュニティの創造」プロジェクトとして、2004年度の特色GPにも採択されているが、ここで目指しているのも、初年次教育ではなくコミュニティづくりだ。S-cubeは、様々なコミュニティづくりを通して、限られた人間関係の中に安住しがちな学生に対し、自律的な成長を促している。
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