学生を評価するシステムも工夫されている。(財)社会経済生産性本部と共同で、経済産業省が示した社会人基礎力を構成する12の能力要素をベースに、能力を5段階で評価するシートを独自に作成。それを基に、事前・中間・事後の3回、本人による自己評価、教員・企業担当者による他者評価を行い、成長の経緯を明確にする。学生に評価を伝える際、(財)社会経済生産性本部のキャリアコンサルタントが学生と30分程度の面談を行い、評価の根拠やスキルアップへの方策などを詳しく説明する方針だ。
「単に学生を評価するのではなく、それをベースに学生が次のステップへと成長するためには何が必要か。そこに最も重点を置いた評価システムとしたい」と、高橋教授は説明する。
このプロジェクトを通して各チームが導いた結論は、3社それぞれから社長をはじめ若手社員を招いた学内発表会で討議された上で、各企業に伝えられる。その後、2008年2月には、経済産業省の主導によって、事業に採択された大学が集まる発表会が東京都内で実施される予定だ。
「2008年度以降も学部横断型による産学連携のゼミをカリキュラムに組み込む予定。これまで以上に社会人基礎力の育成を図りたい」と、高橋教授は意欲的に語る。
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