企画1

Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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「大学教育センター」の広報活動

 当センターの活動は本学の全構成員に確実に知ってもらう必要があり、センターの教職員は各部局の活動に積極的に参加し、交流を深めている。
 当センターの主たる任務は教育全般の調査・研究・提案であり、情報提供や企画提案について正または副センター長が専任教員とともに説明し、理解を深めてもらうように努めている。また、毎月の部局運営委員会で「大学教育センターの活動結果と活動予定」について報告してもらっている。
 当センターの専任教員は、農学部および工学部の教養科目を担当するとともに、教授会や教育委員会にオブザーバーとして参加し、各部局の活動内容を把握する。関係事項については、情報提供や解析結果等の説明を行う。
 活動内容を当センター専用のウェブサイトで発信しており、季刊誌『大学教育センターニュース』をこれまでに9号発行した。年度末には『大学教育ジャーナル』を発行し、該当年度の調査研究の報告書、研究論文、セミナーおよび講演会の資料等を掲載している。2006年度からは速報性のある活動を月に1回発行する『センターニュース速報』に掲載している。

次世代につなげるための今後の課題と展望

 本学における様々な活動は、アンケート等の結果を利用して逐次改善されているが、全学的・組織的な活動になりきれていない。今後は、各部局とのコミュニケーションを一層強化することが必要だと考えている。
 当センターの重要な部分を担うFD活動は、トップダウンではなく、学科や専攻にFD拠点を設置する「拠点主導」のFDに方向転換を考えている。本学におけるいわゆる「啓蒙型」あるいは「研修型」のFDは着実に進んでおり、短期間のうちに多くの成果を挙げた。今後は、「講演型」「イベント型」のFD活動から、基礎教育の問題を公開・議論し、適切な仕組みと方法で問題解決する次世代FDへの転換を目指すことが必要だ。そのために、学問分野に即した「分野主導型」のFD、カリキュラムの目的に即した教授法の開発を進めたい。この段階で、改めて全学においてセンターが果たす役割が問われることになると思う。


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