お茶の水女子大学は、全国に2校しかない国立大学法人の女子大のうちの1校として、存在意義をさらに明確化しようと様々な活動に取り組む。その一つが「高大連携特別教育プログラム」である。女性の社会進出や活躍をサポートするシステムをつくることをねらいとし、2005年度から同大学附属高校と連携してこのプログラムを進めている。10年以上前から行われてきた付属高校への出前講義など、既存の高大連携の取り組みを発展させ、体系化した内容となっている。
プログラムの運営には、「高大連携実施委員会」と「子ども発達教育研究センター」(付属の保育園、幼稚園、小・中学校、高校が連携して教育と子育てについて研究)とが協同で当たっている。
同委員会には、大学の教育推進室および入試推進室責任者、付属学校部長らコアメンバーに加え、適宜オブザーバーとして高校教員と大学教員が参加する。高校と大学が同じキャンパス内にあるという条件を生かし、年4、5回の定例会を開催するほか、メンバー同士が必要に応じて連絡を取り合っている。高校・大学間の密な連絡が成功のカギを握る高大連携特別教育プログラムにおいて、関係者が頻繁に顔を合わせることができるこの環境は、好条件といえる。実際、プログラムに関わる多くの大学教員にとっても利便性が高く、スムーズなプログラム運営につながっている。
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