各大学が力を入れるのは公開講座である。広島大学の「先端医療は今」、県立広島大学の「母子看護入門」、広島経済大学の「経営学は企業とどんなかかわりがあるのだろう!!」、広島修道大学の「もっと知りたい世界と日本の政治」に人気が集まった。自学の特徴や個性をアピールできる機会とあって、高校生のニーズに応じたテーマを精選すると同時に、興味を引くよう講座名にも工夫を凝らす。登録者数の伸びは、講座数の増加、内容の充実化によるところが大きい。
2007年度には、大学入学後単位認定する科目等履修生制度を始め、27人が登録した。
公開授業・講座をどのように指導に生かすのかは、高校側の自由である。生徒の関心に応じて自由に講座を選ばせる高校もあれば、特定の科目を単位認定する高校もある。
「高校の方針によって様々な形で活用できるのが本事業の良さ。大学の授業を体験させることにより、生徒の進学意欲を高めたり、複数大学の授業の受講を志望校選択の判断材料にさせたりと、高校も生徒の志望やレベルに応じて活用に工夫を凝らしている」と市川代表幹事は述べる。
|