学生の位置付け方に言及した有識者会議の報告や評価基準（一部抜粋）

これまで、大学の教員の関心は、主として自らの研究に向けられ、学生の教育に対する責任を十分に意識していないということがしばしば指摘されてきたが、今後は、総体として教員の研究に重点を置く「教員中心の大学」から、多様な学生に対するきめ細かな教育・指導に重点を置く「学生中心の大学」へと、視点の転換を図ることが重要である。

出典／大学における学生生活の充実方策について（報告）−学生の立場に立った大学づくりを目指して−　

学生は、自律的な学習活動を行う主体であり、大学の構成員として位置付けることが求められます。そして、学生に対して適切な組織的対応がなされていることが必要です。このような学生への対応は、必要に応じて学部・研究科単位での方針・取組みがなされることが求められます。

出典／（財）日本高等教育評価機構「大学機関別認証評価システム（２００７年１１月改定版）大学評価基準」

【大学に期待される取組】

◆ＴＡ（ティーチング・アシスタント）等を積極的に活用して、双方向型の学習や少人数指導を推進する。授業における指導（例えば、ディスカッション、討論など）への参画、授業外の学習支援など、ＴＡの役割を一層拡大する。優秀な学部学生をＳＡ（スチューデント・アシスタント）として活用することも検討する。

【国による支援・取組】

◆ＴＡ等の教育支援人材の大幅な増加に向けて支援を行う。 　例えば、学部学生を含めてＴＡ等の活用に対する支援を充実させる。

◆ＴＡ等の訓練等の取組を支援するとともに、各分野でのＴＡ等のより積極的な活用に向け、各大学に対して環境整備を促す。例えば、業務内容及び教員との役割・責任分担の明確化、待遇の適正化、学内でのＴＡやＳＡの評価・統括システムの整備を促す。

出典／学士課程教育の構築に向けて（答申）